人間は誰でも汗をかく!

私は小学4年生の頃にクラスの男の子に「臭い」と言われるようになり、その時始めて自分の脇汗の異常に気づきました。

気づいてみれば父親がワキガ体質でどうやらその臭いを私も放っているという衝撃的な事実を知ってから、地獄の日々が始まりました。

当時は現在のような制汗済のようなものはありましたが子供ながらに親に頼んで買ってもらうことをためらいなるべく汗をかかないようにしていました。

悩みは臭いだけではなく体操着の脇の部分が黄ばんで洗濯では落ちなくてそれを友達に見られたらどうしようといつも悩んでいました。

中学生になると今度は制服の白いブラウスの脇の部分の黄ばみが気になり。

ただその時には母も私の臭いに気づいてスプレータイプの制汗済を買ってくれていたので臭いはそれでなんとか押さえていました。

それでも体育の授業で汗をかくことが嫌でなんとなく理由をつけてサボったりしていました。

社会人になった時、洋服につける脇汗パッドを利用し黄ばみ対策をしつつ過ごしていましたが、とにかく費用がかかるのと一生こうして生きていくことに悩み、20歳の頃思い切って東京の有名なクリニックに行ってワキガを治すアポクリン汗腺を除去する手術をしてもらいました。

手術後は確かに汗の独特の匂いは気にならないくらいになり、無駄毛も生えてこなくなり過ごしやすくなったのですが、それでも完全に臭いが消えたわけではありませんでした。

そんな中、結婚することになり、ある時ふと悩んでいることがあると主人に言ってみたのです。

「実は私、脇の下が匂うの」と。

そしたら意外なことに大爆笑され「脇の下なんてみんなが臭いよ!」と。

この一言で今まで悩んできた私っていったいなんだったの!?と思わされました。

その後、確かに臭う人がたくさんいることに気づきました。

でも誰もそんなこと本人は気にしていません。

最低限の他人に対する身だしなみとして出かける時は普通は制汗剤を使用して臭い対策をしていますがそうでもしなければみんなが臭いのです!

アジアと欧米では体質が違うのでアジア人で臭う人の割り合いは少ないそうですが、それでも人間少なからず汗をかくし臭いもあるものなので気にすることもないんだと気づかされました。

むしろあのワキガの臭いが好きという人も世の中にはいるくらいです。

手の汗に悩んでいる人には手汗クリームがいいのですからね。